WHO-GA NY オーナー&スタッフのブログ

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珍しい凡人

110408kozo

昨日に次いで、舞台の話題

本日、11年WHO-GAに通い続けて下さっている

役者の 井上裕朗さん が来店してくれました

来月の舞台のパンフレットを預かりサロンで告知!

箱庭円舞曲 第十六楽章「珍しい凡人」

【Introduction】

平凡は嫌ですか?
自分は一味違う人間だと、特別な人間なんだと、思っていたりしませんか?

世界が、国が変わろうとしているらしいんだけど、私にしてみれば、明日ご飯が食べられるかどうかとか、いきなり解雇されたりしないだろうかとか、恋人が誰かと浮気していないだろうかとか、そういうことの方がとても大事で。
私たちに在るのは、目の前に見える世界と数十年程度の未来程度でしかなくて。

だって気になる?世界平和とか。
世界平和のために、あなたは何をしてる?
私は何もしていない。だって普通だもん。
平凡な人間として、平凡な人生を送りたいだけなんだもん。
ただ、それだけ。
平凡でいられることは、なんて幸せなんだろう。
普通で居たい。普通に暮らして居たい。

けれど私は知っている。
常に、「誰かさんよりはまともな生活をしている」と思い込みたいことを。
何かにつけ、「誰かさんよりは良い人生を送っている」と思い込みたいことを。
「自分は一味違う人間だ」と、「特別な人間なんだ」と思い込んでいることこそが、平凡であるということを。
だから、あぁ、平凡な人生を送りたい。凡人で居たい。
誰かさんよりも、ずっとずっと優れた凡人で居たい。
そう、凡人は、凡人に嫉妬するのだ。

平凡な兄は、平凡な仕事をし、平凡な結婚をし、平凡な人生を歩んでいた。
平凡な弟は、平凡に上京し、平凡に挫折し、平凡に帰郷した。
兄は、弟に嫉妬する。
弟は、兄に嫉妬する。
そして、誰にも嫉妬しない人が居る。

緩やかに、しかし確実に変わり行く世界の中で、
穏やかに、しかし誰よりも幸せに生きようともがく。
そんな平凡すぎる人間の、珍しい日常。
もしくは、そんなことを考えている珍しい人間の、平凡な日常。
あるいは人間賛歌。
凡ての人生を、特別なものとして肯定する。

私たちの日常は、常に平凡で、ゆえに珍しい。

このような時期ですが、役者さんたちも命がけで現代の世にメッセージを送り続けています

心意義にパワーをいただいています!

KOZO